AIにアプリを作ってもらう手順|要件整理・MVP・実装・レビューの流れ
前回の記事では、AIで個人アプリ開発はできるが、丸投げではうまくいかないと説明しました。
では、実際にAIへアプリを作ってもらうときは、どんな順番で進めればよいのでしょうか。この記事では、AIにアプリを作ってもらう基本手順を、要件整理・MVP・画面作成・実装・レビューの流れで整理します。

コツはひとつ。「一気に完成させようとしない」こと。小さく作って、動いたら次へ——これが安全だよ。
結論|AI開発は「小さく作って確認する」が基本
AIにアプリを作ってもらうときは、次の流れが安全です。
- 作りたいものを1文で書く
- AIに質問してもらう
- MVPを決める
- Webアプリかローカルアプリか決める
- 先に画面を作る
- 機能を1つずつ実装する
- 自分で動作確認する
- エラーをAIに直してもらう
- 別AIや別セッションでレビューする
- 引き継ぎメモを残す
一気に完成させようとしないことが、AI開発ではかなり大事です。

この記事の通し例|「ブログネタ管理アプリ」を作るなら
手順をイメージしやすいように、この記事では「ブログ記事のネタを管理する自分専用アプリ」を例に進めます。各ステップは、この例に当てはめながら読むと分かりやすくなります。
| 項目 | この例での中身 |
|---|---|
| 作りたいもの | ブログ記事のネタをカテゴリ別に保存・検索できる自分専用アプリ |
| MVP(最小機能) | ネタを追加 / 一覧表示 / 削除 / ブラウザを閉じても保存 |
| 画面 | 入力欄+追加ボタン+ネタ一覧(カテゴリ表示) |
| 保存機能 | ブラウザ内(localStorage)に保存。ログインや共有は不要 |
難しそうに見えても、この4つが決まっていれば、あとはAIに1つずつ頼んでいくだけです。
ステップ1|作りたいものを1文で書く
最初に、作りたいアプリを1文で書きます。
悪い例:「便利なメモアプリを作りたい」。良い例:「ブログ記事のネタをカテゴリ別に保存し、検索できる自分専用のメモアプリを作りたい」。
1文で説明できない場合は、まだ要件が曖昧です。
ステップ2|AIに質問してもらう
いきなり作らせるのではなく、AIに質問してもらいます。
私は個人用のメモアプリを作りたいです。
いきなり実装せず、必要な要件を整理するために質問してください。
初心者なので、重要な順に10個だけ聞いてください。AIに質問してもらうと、自分でも気づいていなかった条件が見えてきます。
ステップ3|MVPを決める
MVPとは、最小限の実用版です。メモアプリなら、最初はこれだけで十分です。
- メモを追加できる
- メモ一覧を見られる
- メモを削除できる
- ブラウザを閉じても保存される
ログイン、共有、画像添付、クラウド同期、タグ管理は後回しでOKです。
ステップ4|Webアプリかローカルアプリか決める
迷ったら、最初はWebアプリがおすすめです。HTML・CSS・JavaScriptだけで小さく作れるため、環境構築でつまずきにくいからです。
| 形式 | 向いている人 |
|---|---|
| Webアプリ | ブラウザで使いたい人 |
| ローカルアプリ | PC内だけで使いたい人 |
| デスクトップアプリ | 配布や環境差も考えたい人 |
| スマホアプリ | 難易度高め。最初は後回し |
最初は、HTML、CSS、JavaScriptだけで動く小さなWebアプリでも十分です。
ステップ5|先に画面を作る
AI開発では、先に画面を作ると進めやすくなります。
まず機能は仮でいいので、メモアプリの画面だけ作ってください。
スマホでも見やすいデザインにしてください。
保存機能は次のステップで追加します。画面が見えると、自分でも「ここにボタンが欲しい」「一覧が見づらい」と判断しやすくなります。
ステップ6|機能を1つずつ実装する
次に、機能を1つずつ追加します。
まず、入力したメモを一覧に表示できるようにしてください。次に、各メモに削除ボタンを追加してください。次に、ブラウザを閉じても残るようにlocalStorageへ保存してください。一度に全部頼むより、小さく頼む方がエラーを直しやすいです。
ステップ7|自分で動作確認する
AIがコードを書いたら、自分で動かして確認します。確認するポイントは次のとおりです。
- 入力できるか/追加できるか/削除できるか
- 更新しても残るか
- 空の入力で変な動きをしないか
- スマホ幅で崩れないか
AIが「完成しました」と言っても、本当に使えるかは自分で確認します。
ステップ8|エラーをAIに貼って直す
エラーが出たら、エラー文をそのまま貼ります。
次のエラーが出ました。
原因を説明したうえで、必要な修正だけしてください。
エラー:
...このとき、「全部作り直して」ではなく、「必要な修正だけ」と伝えるのがポイントです。
ステップ9|レビューさせる
動いたら、別のAIまたは別セッションでレビューさせます。
このコードをレビューしてください。
重大なバグ、データ消失リスク、セキュリティ上の注意、不要な複雑さを優先して指摘してください。レビューでは、褒めてもらうより、問題点を出してもらう方が大事です。
ステップ10|引き継ぎメモを作る
AI開発では、途中で文脈が切れることがあります。最後に引き継ぎメモを作っておくと便利です。
このプロジェクトの現在の仕様、ファイル構成、実装済み機能、未実装機能、次にやるべきことを引き継ぎメモとしてまとめてください。このメモがあると、次回の作業を再開しやすくなります。
まとめ
AIにアプリを作ってもらうコツは、一気に完成させようとしないことです。要件を整理し、MVPを決め、画面を作り、機能を1つずつ追加し、確認しながら進める。
AIは開発者の代わりというより、一緒に作業する開発パートナーです。小さく作って確認する流れを守れば、初心者でもかなり進めやすくなります。

「動いた!」で終わらせず、必ず自分で触ってみてね。確認とレビューがいちばんの近道だよ。
よくある質問(FAQ)
AIに最初から全部作ってもらってもいいですか?
A. 最初はおすすめしません。機能を分けて、小さく実装した方がエラーを直しやすくなります。
MVPとは何ですか?
A. 最小限の実用版です。最初から全部入りにせず、まず使える最小機能だけを作ります。
エラーが出たらどうすればいいですか?
A. エラー文をそのままAIに貼り、原因説明と必要な修正だけを依頼します。「全部作り直して」ではなく「必要な修正だけ」と伝えるのがポイントです。
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※本記事は2026年6月時点の公開情報をもとに整理しています。AI開発ツールの機能や対応状況は変わる場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

