画像生成AIの紹介

momeq

ここでは、画像を生成できるAIを紹介します。

画像の生成については、比較的コストが低く生成できるため、様々なプラットフォームがありますね。

精度は様々ですが、手書き風から写真のような洗練されたイラストもあり、使い分けができることが強みです。

一方で著作権に関する問題を含んでいることも事実です。イラストレーターの画像を勝手に学習してイラストをAIが生成した場合その著作権は誰の物か。問題もあります。

ここで紹介するものについては、私が調べた範囲ですが、著作権についても言及します。何が正しいかは今後社会的に判断されるものと考えますが、現時点は技術の進歩を楽しみたいところです。

Adobe Firefly(アドビ ファイアーフライ)

概要

Adobe Fireflyは、アメリカのAdobeが提供する生成AIモデルです。

AdobeはPhotoshopやIllustratorなどの画像や動画の編集ツールを出している会社なので、AI業界に大物が参戦してきたイメージですね。

テキストを入力するだけで高品質な画像を生成できるだけでなく、写真を拡張したり、面白い効果のある画像も作れます。

最近では動画生成もできるようになっており、今後の発展に期待です。

料金プラン

Adobe Fireflyは、無料プランと有料プランの両方を提供していて、Adobeのアカウントを持っていれば無料でも利用可能です。

​無料プランでは、月に一定のクレジットが付与され、生成AI機能を利用できます。​有料プランでは、契約内容に応じて以下のようにより多くのクレジット数が設定されています。

料金体系クレジット数
コンプリートプラン(全ソフト使用可能)7,780 円/月 (税込)​1,000クレジット/月
Creative Cloud単体プラン(Illustrator、Photoshopなど)基本価格:1,580 円/月 (税込)​プランに応じて100~500/月
Firefly Standard1,580 円/月 (税込)​2000クレジット/月
Firefly Pro4,780 円/月 (税込)​7000クレジット/月

adobeのプランに加入していれば一定数のクレジットが入ります。

テキストから画像生成機能など1回につき、だいたい1クレジットを消費するそうです。

コンプリートプランに入っていれば月1000枚程度の生成ができるイメージです。

もし、それで足りなかったり、動画生成などをたくさん利用する時は別途Fireflyプランに加入する必要がありそうですね。

利用できる機能

Adobe Fireflyにはたくさんの機能があります。画像については、次のようなの機能があります。​

  • テキストからの画像生成:​テキストプロンプトを入力するだけで、AIが自動的に高品質な画像を生成します。
  • 生成塗りつぶし:​画像内にオブジェクトを追加したり、削除したり、背景を変更することが可能です。
  • シーンから画像生成(Beta):​シェイプから 3D シーンを構築して画像を生成します。
  • 生成拡張:生成拡張(プレビュー)を使用すると、画像のカンバスを拡張して、拡張した領域に不足しているディテールやまったく新しい要素を追加できます。
  • テキスト効果:​テキストに色や柄などの効果を付与し、視覚的に魅力的なデザインを作成できます。​
  • テンプレート生成:​ポスターやSNS投稿用のテンプレートを生成し、編集可能な状態で提供します。
  • 生成再配色:​SVGファイルの画像をアップロードし、テキストプロンプトで指定したカラーイメージに再配色できます。
  • ベクター生成:​詳細なテキスト説明からベクターグラフィックを生成し、アイコンやパターンを作成できます。

これらの機能は同じWebブラウザから利用可能です。使い勝手はかなりいいと言えるでしょうね。

著作権

Adobe Fireflyは、著作権に配慮したデータセットを使用しており、商用利用も安心して行えます。​

具体的には、著作権フリーのAdobe Stockを学習データとして利用しており、生成された画像が他者の著作権を侵害しないよう設計されています。

​また、Adobe Fireflyで生成した画像は、正式版の機能を使用している限り、商用利用が可能です。​ただし、ベータ版の機能で生成した画像は個人利用の範囲に留め、商用利用は避けるべきとされています。

さらに、Adobeはユーザーを保護するための「IP(知的財産)補償」を提供しており、適切にFireflyを使用していたにもかかわらず、生成されたコンテンツが第三者の知的財産権を侵害していると主張された場合に、Adobeがユーザーを法的にサポートする制度を設けています。 ​

これらの取り組みにより、Adobe Fireflyはユーザーが安心して利用できる環境を提供しています。

Midjourney(ミッドジャーニー)

概要

​個人的に画像生成の界隈で一位なのは、このMidjourneyだと思います。

Midjourneyは、テキストを入力することで、高品質な画像を生成できるます。

特徴としては、​他のAIよりもより実写に近いイラストを描いてくれる点にあると思います。美麗で繊細なイラストはかなり使い勝手が良く、色々なものに使用できると思います。​

プロンプトについてもChatGPTにあるカスタムGPTにMidjourney用のプロンプトを作成するものがあるなど、人気があればこそ使い勝手がいいと思います。

料金プラン

Midjourneyは、無料トライアルが停止されており、有料プランのみが提供されています。​主なプランと料金は以下のとおりです。

プランBasic PlanStandard PlanPro PlanMega Plan
料金月額10ドル
(年間契約の場合は月額8ドル)
月額30ドル
(年間契約の場合は月額24ドル)
月額60ドル
(年間契約の場合は月額48ドル)
月額120ドル
(年間契約の場合は月額96ドル)
生成可能200回までの画像生成が可能15時間の高速生成が可能30時間の高速生成が可能60時間の高速生成が可能
同時高速ジョブ数3つの同時高速ジョブ3つの同時高速ジョブ12つの同時高速ジョブ12つの同時高速ジョブ
リラックスモード×無制限無制限無制限
ステルス画像生成××利用可能利用可能

基本的にはスタンダードプラン以上がいいと思います。

15時間の高速生成はかなりの量が作成できる感じです。

また、生成速度が落ちますが時間がかかって良ければリラックスモードでの生成ができるのも大きいですね。

生成した画像や使用したプロンプトを他のユーザーから非公開にするステルス機能はPro以上なので、自身が必要かどうかを検討して使いたいところです。

特徴

Midjourneyの主な特徴は以下のとおりです。​

  • 高品質な画像生成:​テキストプロンプトを入力するだけで、AIが自動的に高品質な画像を生成します。​
  • 多様なスタイル対応:​ユーザーの指示に応じて、写実的な風景や人物、抽象的なアート作品など、さまざまなスタイルの画像を生成できます。​
  • Webブラウザ版の登場:​Midjourneyは、以前はコミュニケーションツールであるDiscord上で利用可能でしたが、最近になりWebブラウザ版が登場し使い勝手が向上しています。 ​
  • 商用利用可能:​有料プランに加入すれば、生成した画像を商用利用することができます。

著作権について

Midjourneyは生成した画像の著作権は、有料プランのユーザーに帰属するとしています。

​つまり、有料プランに加入している間に生成した画像は、ユーザー自身が所有し、商用利用も可能です。​ただし、無料トライアルで生成した画像は商用利用が認められておらず、生成した画像はMidjourneyのコミュニティ内で公開されるため注意が必要です。

また、Proプラン以上を利用することで、ステルス機能を利用できるため、自身が作成した画像の保護ができます。

一方、Midjourneyについては、イラストレーターから著作権侵害で訴訟を起こされるなどしているため、その学習元については疑義がある場合があります。

自身で作成する場合、著作権侵害に当たらないような作成を心がける必要があります。 ​

記事URLをコピーしました