次世代AI「Claude」完全ガイド:ChatGPTライバルの実力と活用法

ChatGPTの登場によって一気に身近になった生成AI。
その世界で今、最も注目を集めているのが「Claude(クロード)」です。安全性に配慮した設計、驚異的な長文処理能力、そして自然な対話の流れ…「AI界の新星」と呼ばれる理由はどこにあるのでしょうか?
本記事では、Claudeの基本情報から他のAIとの違い、実際の活用シーンまで、初心者にも分かりやすく解説します。
#Claudeについて動画で知りたい場合は↓のショート動画から
Claudeとは?
Claude(クロード)は、Anthropic社が開発したチャット型AI(生成AI)です。
- Anthropic社は、2021年にOpenAIの元メンバーによって設立されたアメリカのAIスタートアップ企業。
- 主な事業は、生成AIチャットボット「Claude」などの大規模言語モデル(LLM)の研究・開発。
- AmazonやGoogleなどの大手企業から巨額の資金調達を受ける。
Claudeは簡単に言うと、ChatGPTのライバルといった存在で、人間と自然な対話ができるAIアシスタントです。
最大の特徴は安全性の高さにあり、有害な発言や不適切なコンテンツを極力出さないよう設計されています。
Claudeは一部で「GPT-4を超える性能」と話題になるほど高性能なモデルがあり、利用方法もパソコンのブラウザから使える公式サイトのほか、スマホ向けのiOS・Androidアプリも提供されているので気軽に試すことができます。
Claudeができること自体はChatGPTなど他の対話AIと似ています。
質問に答えたり、文章を作成したり、要約や翻訳、プログラミングの手助けまで、日常からビジネスまで幅広く活用可能です。
例えば「○○について教えて」と聞けば解説してくれますし、「文章を添削して」や「メールの下書きを作って」とお願いすればそれもちゃんとこなしてくれます。要は会話のできる便利なAIツールで、ChatGPTやGoogleのGemini(ジェミニ)と並ぶ注目の次世代AIの一つです。
- アメリカのAIスタートアップ企業Anthropic社が開発したAI
- ChatGPTのライバルで注目の次世代AIの一つ
- 最大の特徴は安全性の高さにあり、有害な発言や不適切なコンテンツを極力出さないよう設計
Claudeの特徴
Claudeの特徴を、ざっくりまとめてみます。
Claudeは倫理的な原則に基づいて訓練されており、有害なコンテンツを極力生成しないよう設計されています。
要するに暴言や不適切な返答が出にくいようになっており、安心してやりとりできるのが強みです。開発元が「安全・無害・誠実」を掲げている通り、初心者にも優しいAIと言えます。
Claudeは非常に長い文章や大量のテキストを一度に扱える点でも優れています。
他の多くのAIが数千~数万単語程度の文脈までしか保持できない中、Claudeは最大で約10万トークン(英語で7.5万語相当)もの文脈に対応できます。
そのおかげで、例えば長大なドキュメントや小説を丸ごと読み込んで要約・分析したり、長時間にわたる会話でも文脈を保った自然な対話を続けたりするのが得意です。
人間が数時間かけて読む文書も1分で分析できたという報告もあり、長文処理能力はピカイチです。
テキスト対話だけでなく、Claudeは画像やドキュメント(PDFやテキストファイルなど)をアップロードして質問することも可能です。
例えばグラフ画像を渡して「このグラフの読み方を教えて」と尋ねたり、PDF資料を読み込ませて要点を聞いたりといった使い方ができます。
ただし画像そのものを生成することはできないので(お絵描きAIではありません)、あくまで画像や文書を「読んで理解する」のが得意分野です。
ClaudeはシンプルなチャットUIで提供されており、専門知識がなくても対話を始められます。
日本語を含め多言語でやりとり可能なので、言語の壁を感じにくいのも魅力です。
会話の文体も比較的フレンドリーで柔らかく、長いやりとりでも自然な受け答えをしてくれるため、初心者でも対話相手として親しみやすい印象があります。
以上のように、「安全安心」「長文対応」「マルチモーダル入力」「使いやすさ」がClaudeならではの特徴と言えるでしょう。
料金プランについて
Claudeには現在、用途に応じて4つのプランが用意されています。基本的なプラン内容と料金は以下の通りです。
まずは、個人が使用する2つのプランが以下のとおり。
無料版 | Proプラン(月額20ドル) |
・Claude 3.5 Sonnet ・約5時間程度ごとに10回くらいの利用制限 | ・Claude 3.7 Sonnet ・Claude 3 Opus ・Claude 3.5 Haiku ・無料版より約5倍利用が可能 ・優先帯域が確保され使いやすく ・新機能へのアクセスが早い |
次にチームや法人で利用可能なプランが2つあります。
Teamプラン(月額25〜30ドル/ユーザー) | Enterpriseプラン(大規模向け、要問い合わせ) |
・複数人のチームや中小規模の企業向けプラン ・5名以上の利用が条件 ・1ユーザーあたり月$30(年契約なら$25) ・基本機能はProと同じ ・チーム用の管理機能(メンバーごとの権限管理や一括請求など)が追加 | ・大企業や組織向けのカスタムプラン ・料金は利用規模に応じて個別見積もり ・Teamの機能を利用可能 ・拡張コンテキストウィンドウ(より長大な入力への対応)やシングルサインオン(SSO)対応、監査ログの提供など、企業利用に必要な高度なオプションが含まれる。 |
個人で試す分にはまずはFreeプランで十分でしょう。
使ってみてもっとたくさん対話したくなったらProにアップグレード、会社で導入するならTeam以上、といった具合に段階的に検討できます。
無料で触れる範囲も用意されているので、興味があればまずは公式サイト(claude.ai)でアカウント登録して試してみると良いでしょう。
モデルについて
Claudeでは、利用可能な3種類のモデルが存在します。それぞれの特徴は以下の通りです。
- Haiku
- 最速の応答速度を誇ります。
- ただし、シンプルな問いや短い質問に向いており、複雑な問い合わせにはあまり適していません。
- Opus
- 複雑な問いにもしっかり対応できる高い能力を持っています。
- その分、処理に時間がかかる傾向があり、応答が遅くなる場合があります。
- Sonnet
- HaikuとOpusの中間に位置しており、特に気にせず利用できるバランスの良いモデルです。
- 最近では、バージョンが3.5から3.7にアップグレードされており、今後も更なる進化が期待されています。
まとめると、日常的な利用や特段の要望がない場合は、Sonnetがデフォルトとして最も適していると言えます。シンプルな対話ならHaiku、より複雑なタスクにはOpusといった使い分けが推奨されます。
他の主要AIとの違い
Claudeと他の代表的なAI(OpenAIのChatGPTやGoogleのGemini)を比較すると、それぞれ長所・個性が異なります。初心者の方向けに、主な違いをざっくりまとめます。
ChatGPTは汎用性が高く幅広いタスクに強い「万能型」のAIです。
一方、Claudeは前述の通り応答の安全性や長文処理にフォーカスした設計になっています。
例えば、不適切な質問に対してClaudeは厳格に対応を拒否する傾向がありますが、ChatGPTは(制限はあるものの)もう少し柔軟に答えようとすることがあります。
また会話の長さに関しては、Claudeは非常に長いコンテキストも保持できますが、ChatGPTは長いやりとりが続くと前の方の内容を忘れやすい傾向があります。
総じて、ChatGPTは知識量と汎用性の高さ、Claudeは文脈保持力と安全性の高さが持ち味と言えるでしょう。
GeminiはGoogleが開発した最先端のマルチモーダルAIです。
画像認識など視覚的な処理もでき、さらにGoogle検索やGmail、ドキュメントといったGoogleサービスと連携することで最新のウェブ情報まで活用できるのが大きな強みです。
そのため、例えば最新ニュースの要約や、Googleドライブ上の自分のファイルを解析するといったことも可能です(※一部ベータ機能)。
一方で、Geminiは創造的な文章作成やアイデア出しに長ける反面、専門的な技術質問やビジネス向けの複雑な質問への正確な対応はやや苦手とも言われています。
またサービス自体が比較的新しく、ChatGPTやClaudeに比べて実績や安定性の面で未知数な部分もあります。
要するに、Geminiは最新情報の活用やクリエイティブ面で光る一方、Claudeは安定した対話と安全性で信頼できる、といった違いがあるわけです。
他にもAIツールは多数ありますが、ChatGPT・Gemini・Claudeの三者はそれぞれ方向性が少しずつ違っています。
どれが“一番優れている”というより、使いたい用途や重視したいポイントで選ぶのがおすすめです。
例えば「とにかく何でもそつなくこなすAIが欲しい」ならChatGPT、「最新の情報や画像解析も含めて活用したい」ならGemini、「安全に長文のやりとりをしたい」ならClaude、といった具合に使い分けるのが良いでしょう。