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AI

中国発の無料AI『DeepSeek』が世界を震撼!92兆円の時価総額が消失、AI業界に激震

momeq

92兆円が一夜にして消失

2025年1月、世界最大の半導体企業NVIDIAの株価が突如17%も暴落するという衝撃的な出来事が起きました。その原因は、中国が静かにリリースした一つのAI。その名は「DeepSeek(ディープシーク)」。

アメリカが1億ドル(約150億円)をかけて開発したChatGPTを、わずか500万ドル(7億5000万円)で超えてしまうという驚異的なAIの出現に、世界中のテック企業が震え上がっています。しかも、このAIは完全無料。アメリカによる半導体規制下でいったい中国は何を成し遂げたのか?

DeepSeek(ディープシーク)とは何か?

DeepSeek(ディープシーク)は、対話型AIの世界に革命を起こす可能性を秘めた、中国発の次世代型人工知能です。基本的な機能は、ユーザーからの質問に答えるというChatGPTと同様の形式を取っています。

最も注目すべき点は、世界最高峰のAIとされるChatGPT-4と同等以上の性能を持ちながら、完全無料で提供されているという驚きの事実です。比較として、ChatGPT-4の場合、フルアクセスには月額3万円という高額な利用料が必要になります。

DeepSeekは無料でありながら最高峰の性能を実現したことにより、アプリストアのダウンロードランキングで日本やアメリカでも1位を獲得。まさに「ゲームチェンジャー」と呼ぶにふさわしい存在として、世界中の注目を集めています。

DeepSeekが実現した革新的な技術

DeepSeekの真の革新性は、限られたリソースで最大限の性能を引き出すことに成功した、その効率化技術にあります。この技術革新は、AI開発の常識を根本から覆し、世界のテクノロジー市場に激震を走らせました。

現在のAI開発の常識

現代のAI開発には、以下の条件が「絶対」とされていました。

現在のAI開発の常識
  • 最新の高性能GPU(1台500万円相当)が必要不可欠
  • これらのGPUを何十万台も用意する必要がある
  • 莫大な開発コストが必要(OpenAIのChatGPTは1億ドル規模)

しかし、中国は米国による輸出規制で最新GPUを入手できない状況にありました

モー
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つまり、中国では高品質なAIを制作することは難しいとされていました。

DeepSeekの革新的な最適化技術

DeepSeekは、限られたリソースを最大限に活用する革新的なアプローチで、技術的な制約を乗り越えることに成功しました。その核となる技術は、大きく二つの特徴を持っています。

1.計算リソースの効率化

一つ目は、計算リソースの効率的な活用です。

従来のAIシステムが常時フル稼働で計算処理を行っていたのに対し、DeepSeekは必要な瞬間にのみ最大限の計算能力を発揮する方式を採用しました。これにより、システム全体の無駄を徹底的に省いた効率的な設計を実現しています。

2.切替システムの導入

二つ目は、柔軟なAI切り替えシステムの導入です。

従来のシステムでは全分野のAIを常時稼働させる必要がありましたが、DeepSeekは必要に応じて専門分野のAIを効率的に切り替えて使用する方式を採用。これにより、リソースの効率的な活用を可能にしました。

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常時使用されていたリソースを必要な時に必要な量を使うという、まさに発想の転換で確信をもたらしたわけです。

これらの革新的な技術により、DeepSeekは驚くべき成果を達成します。

最新のGPUが使えないという制約があるにもかかわらず、旧世代のGPUだけでChatGPT-4に匹敵する性能を実現。さらに、開発コストもOpenAIの約20分の1となるわずか500万ドルに抑えることに成功し、驚くべきことにこのサービスを完全無料で提供することを可能にしたのです。

市場への衝撃的影響

DeepSeekの登場により、AI業界は大きな転換点を迎えることになりました。

その影響は、特にAI関連企業の株価に如実に表れています。最も顕著な例が、GPU大手のNVIDIAです。

同社の株価は発表後わずか一夜で17%も暴落し、時価総額にして92兆円という途方もない金額が消失しました。この影響はNVIDIAにとどまらず、Oracle、Broadcom、ARMといった他のAI関連企業の株価も軒並み下落する事態となりました。

この急激な株価の下落は、AI業界の根本的な前提が揺らいでいることを示しています。これまで「最新のGPUがなければ、高性能なAIの開発は不可能」とされてきた常識が、DeepSeekによって覆されたのです。

最新GPUがなくても世界最高峰の性能を実現できることが証明された今、業界の勢力図は大きく塗り替えられる可能性があります。まさに、AI開発の新時代の幕開けを告げる出来事と言えるでしょう。

技術の評価と課題

現時点での評価
  • 実際に試用してすごいと評価する声が多数
  • 一方で、回答に中国寄りのバイアスがあるとの指摘も
  • 台湾問題や尖閣諸島など、センシティブな質問への回答を控える傾向

最新の動向として、イタリアとアイルランドが早くもDeepSeekの使用を禁止する決定を下すなど、各国の対応も注目されています。

ディープシーク開発の裏側:謎に包まれた技術と疑惑

ディープシークを開発した中心人物は、中国の「サム・アルトマン」とも呼ばれる若き天才エンジニアです。彼の技術については、まだ完全には解明されていませんが、これまでに分かっていることは以下の通りです。

ディープシークの技術
  1. 計算効率の最適化: 計算精度を常に最大にするのではなく、必要な時にだけ全力を出すようにすることで、効率を向上させています。
  2. AI専門家の効率的な活用: 今まで、すべての分野に専門家的なAIをフル稼働させていたのを、必要に応じて専門家を切り替えることで、無駄を省いています。

これらの技術により、少ない資源で高い性能を発揮できるようになったと考えられます。しかし、ディープシークの登場は、いくつかの疑惑も引き起こしています。

ディープシークへの疑惑
  1. NVIDIA製GPUの密輸疑惑: 一部の報道では、中国が他国を経由してNVIDIA製GPUを密輸しているのではないかという疑惑が報じられました。しかし、AI開発に必要なGPUの数は膨大であり、密輸だけでその需要を賄うのは難しいと考えられます。
  2. チャットGPTの情報盗用疑惑: ブルームバーグは、ディープシークがチャットGPTの情報を盗用したという記事を掲載しました。しかし、実際にはAPIを通じてディープシークとチャットGPTを連携させ、対話させていただけであったようです。ただし、この行為は規約違反に当たる可能性はあります。

これらの疑惑は、ディープシークの驚異的な性能を前に、様々な憶測を呼んだにすぎません。現時点では、中国が独自の技術を開発した可能性が高いと考えられます。

孫正義氏の危機

このディープシークの登場で、大きな影響を受ける可能性のある人物が、ソフトバンクの孫正義氏です。孫氏は、アメリカのAI開発を支援する「スターゲートプロジェクト」に、5000億ドル(約77兆円)という巨額の投資を表明しています。

しかし、ディープシークの登場により、投資家たちはアメリカのAIに投資するよりも、中国のAIに投資する方が効率的ではないかと考える可能性があります。つまり、孫氏の巨額投資計画が、大きなリスクに晒される可能性があるのです。

もちろん、スターゲートプロジェクトは、単なるAI開発にとどまらず、より高度な未来技術の開発を目指しているため、一概にディープシークの登場で計画が破綻するとは言い切れません。しかし、投資家たちの動向を考えると、非常に厳しい状況に立たされていることは確かでしょう。

DeepSeekの今後

アメリカは、ディープシークを安全保障上の脅威と捉え、規制を強化する可能性があります。しかし、ディープシークはオープンソースであり、誰でも自由に中身を見ることができるため、その技術は急速に世界中に広まっていくと予想されます。

ディープシークのAPIを利用すれば、既存のサービスに組み込むことも容易です。これにより、多くの企業がAIコストを大幅に削減できる可能性があり、中国のAI戦略は、世界を巻き込む規模で展開されていく可能性があります。

一方で、ディープシークの利用規約には、「入力された情報はすべて利用させていただく」と記載されているようです。そのため、利用には十分な注意が必要です。また、このAIが中国の意向を反映した回答をする可能性も考慮する必要があります。

まとめ

ディープシークの登場は、AI業界だけでなく、経済界全体に大きな変革をもたらす可能性があります

DeepSeekの影響まとめ
  • NVIDIAのGPUが、AI開発に必須ではないことが示された。
  • アメリカのAI開発に対する巨額投資の価値が揺らいでいる。
  • ディープシークの技術が世界に広まることで、AIの利用が加速する。

一方で、ディープシークの利用には、中国の意向が反映される可能性、情報漏洩のリスクなど、懸念材料も存在します。

この状況を踏まえ、今後の世界は、AI技術をめぐる競争が激化すると予想されます。

日本も、この変革の波に乗り遅れないよう、AI技術の開発と活用を積極的に進めていく必要があると思います。

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