【VBA】VBAで定数をうまく使おう!エクセルマクロの品質向上ガイド


今回は定数について見ていきます。変数と似ているけど、安全性で言えば、定数をしっかりと使えるようになることが中級者への第一歩といえますね。
プログラミングにおいて、良く整理されたコードは効率的な開発を可能にしますし、後からそのコードを見た人が理解しやすくなります。
そのための重要な概念の一つが、「定数」です。
VBAでもこれは同じで、定数を使うことでしっかりとしたコードを作ることができ、全体の品質向上や安全性を向上させることができます。
変数と似た概念ですが、しっかりと使い分ける必要がレベルアップには必須ですね。
このブログ記事では、これらの疑問に対する答えと共に、VBAで定数をうまく活用する方法を解説します。
定数とは何か?
定数はその名の通り「一定の」値を持つもので、プログラム中で一度定義されるとその値は変更できません。
VBAで定数を定義するには、Const
キーワードを使用します。
以下に定数の定義方法を示します。
Const 定数名 As データ型 = 値
例えば、円周率πの値を定数として定義することができます。
Const Pi As Double = 3.14159265358979
定数が定義されると、その後のプログラム中でその定数名を使用すると、定数の値に置き換えられます。
定数の利用メリット
可読性の向上
コード内で直接数値や文字列を使用すると、その意味が一見してわかりにくいことがあります。しかし、定数を使用するとコードが自己説明的になり、他の人がそれを理解しやすくなります。
保守性の強化
定数を使用すると、特定の値をプログラム全体に渡って一貫して使用することができます。
これはプログラムの保守性を強化します。
なぜなら、その値を変更する必要がある場合は定数の定義だけを変更すればよいからです。
エラー防止
定数はその値が変更不可能であるため、誤って値を変更することがないというメリットがあります。
これにより、予期せぬエラーやバグを防止できます。

このメリットを感じられるようになると、中級者って感じかにゃ。たくさんコードを作って、定数の必要性を感じられるようになって欲しいんだにゃ。
定数のスコープ
定数のスコープとは、定数が参照可能な範囲のことを指します。
スコープは定数の可視性とアクセス性を制御します。VBAでは定数はデフォルトで手続き内でのみ参照可能です。
しかし、全モジュールで定数を参照可能にすることも可能です。
その場合は、手続きの外部で定数を定義します。
Public Const MyConstant As Integer = 10
Sub MyProcedure()
Debug.Print MyConstant ' This will print "10"
End Sub
定数と変数の比較
定数と変数は似ているように思えますが、重要な違いがあります。
それは定数の値は一度設定すると変更できないのに対し、変数の値はプログラム実行中にいつでも変更できることです。
定数を使用することで、コードが期待通りの動作を保証し、エラーを未然に防ぐことが可能となります。

正直なところ、定数は使わなくともコードは書けます。しかし、変数だけだと変えたく無い値も変えてしまうため、怖くもありますね。
何が入っているかを理解しながら作ることが重要です。

VBAを体系的に学びたい場合、本で学ぶことをお勧めしているんだにゃ。
kindle unlimited(キンドルアンリミテッド)であれば、いくつかのVBA関係の本を無料で読むこともできるからおすすめだにゃ。